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競輪の努力は裏切らない。兄弟が語るキャリアの活かし方!

一丸 政貴さん(左)   一丸 安貴さん(右)

鍼灸院(競輪/69期) マッサージ店(競輪/70期)

今回は一丸政貴さん(69期)、一丸安貴さん(70期)のご兄弟にお話をうかがいました。

――競輪選手になったきっかけは?

子供を競輪選手にしたいと七夕の短冊に書くくらい、親父が競輪が好きだったんですよ。だから、僕らは小さい時から、大きくなったら競輪選手になるんだと思っていました。

――競輪選手時代の思い出は?

俺はやっぱり二人で一緒に走った一宮記念のレースでしょ! 兄弟ラインに加倉正義さんが競りに来て差された。でも、俺、決勝残ったんよね?

あぁ、そうやな、1コーナー目掛けて思いっきり行くって聞いてたんで、コーナー手前で思いっきり退かしに行ったんですよ。で、よしっと思った瞬間、ゴンと当てられて、やっぱり超一流は違うなと思いました。あれは負けても満足でしたね。
自分の中で一番思い出に残ったのは最後の引退レースですね。山田稔さんの先行で、後ろが山田康博さんで一着取らせてもらったんです。
当時の指導員だった鰐淵さんが、バンクの中にも席作ってくれたり、観客席を丸一周、OBの方、鍼灸学校の仲間や友達がTシャツ作って応援してくれて、本当に最後にいい舞台を作ってもらえたなって。いろいろ苦しいこともあったけど、競輪選手をやって良かったなって思わせてもらいました。今でも鮮明に覚えています。

――引退を決意したきっかけは?

僕は起き上がれないくらい腰痛が酷くなっちゃって、1ヶ月寝たきりで動けず3ヶ月入院したんです。1ヶ月後には太股がふくらはぎぐらいになっちゃって歩き方もわからない感じでした。それで、半年ぐらいかけて復帰したんです。当時、S級だったんですけど、一気にチャレンジまで落ちました。でも、このまま終わりたくなかったのと親父に肺がんが見つかった時で、今辞めたら親父が悲しむやろうなと思って生きとる間は選手を続けましたが、親父が亡くなりましたので引退しました。

支部長10年目に、ここは選手として、もう一回頑張る時だなと思って役職を辞め、S級に戻ろうと頑張りました。ですが、2年やっても思うように戻れなくて、このままただ走るだけは嫌だなぁと思って、丁度50歳だし区切りも良かったので引退しました。

――自営業に決めた理由は?

個人事業主をずっとやってきてるだけに、普通に就職して働くっていうイメージが湧かなかったっていうのが一番の理由かな。考えた?

ないなぁ。1ミリもなかったな。どっかに勤めるっていう考えはなかったです。

――お仕事の大変なところは?

誠灸院は、いろいろな治療院(整骨院、マッサージ、カイロプラクティックなど)に通った人が最後に望みをかけて来るところなんですよ。だから、結果を求められるんですよね。本当に腕がないと生き残れなくて、10年後に残っている確率は10%なんです。

何から何まで全部自分でやらなきゃっていうのは大変かな。でも、そんなに大変じゃない。競輪選手の方がしんどかったから。

――お仕事の醍醐味、やりがいは?

感謝されることですよね。どこの治療院に行ってもダメだったんだけど、ここ来たらもう歩けるようになったとか、お客さんに感謝されることです。

兄貴と一緒で、寝れんのが寝れるようになったとか、頭痛がなくなったとかって言われて感謝されると嬉しいです。

――お仕事のお薦めポイントや注意点は?

やっぱり一番はやりたいなら早くやった方がいいです。エネルギーがあるうちに始めた方がいいと思います。

競輪選手の時と同じで自分がやった分、結果に出せるところはお薦めできるところですね。競輪に打ち込んだ時と同じくらいのエネルギーで鍼灸師の勉強をしました。注意点は、本当に覚悟がないと止めた方がいいです。

――最後に後輩たちにアドバイスをお願いします!

選手時代は選手だけに打ち込んで選手として燃え尽きた後にセカンドキャリアを考えるでもいいんじゃないのかなと思います。だから辞めた後に困らないように資産運用をしっかりやって欲しいです。最初に資産形成の設定をしておけば、辞めたあとの選択肢がドーンって広がるし、やりたいことを選択できると思います。

選手を真面目にちゃんとやれば社会に出ても、その時の努力や考え方が役立つと思うんです。だから、まずはやっぱり選手として真面目にやってほしいですね。それがちゃんと活きてきますよ。

インタビューを終えて

お父様の夢を背負い、競輪選手という険しい道を歩まれたお二人。しかし、その道のりの厳しさを微塵も感じさせず、選手になることが当然であったかのように語るご様子から、親子、兄弟の絆の深さを感じました。
競輪選手を引退しても、「努力する姿勢」 「自分のやった分だけ結果が出る」 「人に感謝される喜び」という本質的な価値観は変わっていないと感じました。情熱を注ぐ対象が変わっても、その生き方の軸がブレない姿に多くの人が勇気づけられるのではないでしょうか。
これからも、多くの人々に安らぎと希望を与え続けるお二人のご活躍を心より応援しております。

一丸政貴さん プロフィール

1992年4月9日デビュー 69期
★現役生活24年 通算成績246勝
2016年1月22日に惜しまれつつ引退
現在は『いちまる鍼灸院』を経営



一丸安貴さん プロフィール

1992年8月17日 70期
★現役生活31年 通算成績360勝
2023年1月12日に惜しまれつつ引退
現在は『ぐっすり堂』 経営

掲載日:2025年8月29日
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