「競技を続けたいけど、将来が不安…」
「引退後のことを考えると、焦る気持ちがある」
そんな想いを抱えている方にこそ知ってほしいのが、“デュアルキャリア”という働き方です。
競技を続けながら、少しずつ次のキャリアを育てていく――
これは、引退後にあわてて仕事を探すのではなく、「今」の延長に「これから」をつくるという、前向きな選択です。
このコラムでは、デュアルキャリアの意味やメリット・デメリット、始め方や成功事例、さらにはアスリートを支える支援サービスまで、わかりやすくご紹介します。
デュアルキャリアとは?注目される背景と意味
「デュアルキャリア」ってどういう意味?
聞き慣れない方もいるかもしれませんが、デュアルキャリアとは、競技活動を続けながら、企業で働いたり、学業に励んだりするなど“もうひとつのキャリア”を同時に育てていく考え方 です。
たとえば
- ・平日は企業で働きながら、夜や週末に練習を行う
- ・通信制の大学で学びながら競技を続ける
こうした二つの軸を持つことで、競技人生の中から“その後”に備えることができるのです。
セカンドキャリアとの違いは?
デュアルキャリアとよく比較される言葉に「セカンドキャリア」があります。セカンドキャリアは、競技生活を引退した「後」に始める新しいキャリアを指す言葉です。
一方、デュアルキャリアは、現役の「間」から、引退後を見据えて二つのキャリアを並行して進める点で大きく異なります。最大の違いは、「引退後に始めるか」「現役中から準備するか」という点です。
| キャリアの種類 | タイミング | 活動内容 |
|---|---|---|
| デュアルキャリア | 現役中 | 競技活動と並行して、仕事や学業に取り組む |
| セカンドキャリア | 引退後 | 競技を終えた後に、新たな仕事やキャリアをスタートする |
デュアルキャリアのメリットとは?
①経済的な安定が得られる
遠征費や用具代など、競技には意外とお金がかかりますよね。
デュアルキャリアで働くことで、収入源を得ながら競技を続けられるのは大きなメリット。
「アルバイトじゃ不安定。でもフルタイムは難しい」そんな方にも、柔軟な働き方ができる環境が増えています。
デュアルキャリアとは、競技を諦めるためのものではありません。むしろ、競技を長く続けるための選択肢のひとつなのです。
②引退後の選択肢が広がる
現役中から仕事や学びの経験を積むことで、社会で通用するスキルや知識が自然と身につきます。
「スポーツしかやってこなかったから不安…」という気持ちは、現役中から少しずつキャリアの種を蒔くことで、やがて自信に変わっていきます。
③相乗効果で競技パフォーマンスもアップ
仕事や学業で得られた気づきが、競技にも活きることがあります。
たとえば
- ・仕事で身についたチームワークー → チームスポーツでの連携力に
- ・プレゼンで鍛えた言語化力 → 自分の課題分析に役立つ
二つのキャリアは互いに高め合える存在なのです。
④新しい人間関係ができる
競技関係だけでなく、職場や学校など多様な価値観と接する機会が増えるのも魅力のひとつ。
競技外の人との出会いが、新しい視野や可能性を開いてくれます。
デメリットと向き合うことも大切
もちろん、いいことばかりではありません。実際に取り組む際は、次のような点に注意が必要です。
時間管理の難しさ
練習・試合・仕事……と、やることが増える分、時間の使い方がカギになります。
→スケジュールアプリの活用や、チームや会社と事前に調整をしておくことが大切です。
心身の負担が増えることも
働きながら競技をするというのは、体力的にも精神的にも負荷がかかる場合があります。
→疲労の蓄積や、両方で結果を出さなければというプレッシャーに潰されないよう、自分のベースを守りましょう。
周囲の理解が得られにくいことも
指導者や職場の上司が「競技に集中すべき」「働くなら遠征に行かせられない」と考えてしまうケースも。
→自分の意志をしっかり伝え、なぜ両立したいのかを丁寧に説明することがポイントです。
デュアルキャリアを始める4ステップ
STEP1:まずは自己分析から
まずは、自分自身と向き合う時間を作りましょう。「自分は何に興味があるのか」「将来どんな自分になりたいのか」 「競技で培ったどんな強みを活かせるのか」などを深く考え、キャリアの方向性を明確にすることが最初のステップです。
この自己分析が、自分に合った仕事や企業を見つけるための重要な軸となります。
STEP2:支援サービスやエージェントに相談する
一人で悩まず、専門家の力を借りることも大切です。アスリートのキャリア支援を専門に行うエージェントやサービスが存在します。
これらのサービスでは、キャリアカウンセリングを通じて自己分析をサポートしてくれたり、アスリートの事情に理解のある企業を紹介してくれたりします。
プロの視点から客観的なアドバイスをもらうことで、自分では気づかなかった可能性が見つかることもあります。
STEP3:競技と両立可能な企業や働き方を探す
自己分析と専門家からのアドバイスをもとに、実際に求人を探します。その際、給与や業務内容だけでなく、勤務時間や休暇制度など、競技活動と両立できる柔軟な働き方が可能かどうかを重視しましょう。
近年では、アスリート採用に積極的な企業も増えています。リモートワークやフレックスタイム制度などを活用できるかどうかも重要な判断基準になります。
| チェックポイント | 具体例 |
|---|---|
| 勤務時間の柔軟性 | フレックスタイム制度、時短勤務、シフト制など |
| 勤務場所の柔軟性 | リモートワーク、サテライトオフィス勤務など |
| 休暇制度 | 大会や遠征のための特別休暇、練習のための休暇取得のしやすさなど |
| 社風 | アスリートの活動に対する理解や支援体制があるか |
STEP4:周囲(指導者・チーム)への理解を得る
いくら良い職場を見つけても、チームや指導者の理解がないと続けづらいのが現実。
自分の想いをしっかり伝え、応援してもらえる関係性を築きましょう。周囲との良好な関係が、競技と仕事の両立をスムーズに進めるための大きな助けとなります。
デュアルキャリアの成功事例から学ぶ
「実際に両立ってできるの?」と不安な方へ。ここでは、デュアルキャリアを実践しているアスリートたちのリアルな声をご紹介します。すべて当社が取材したインタビュー記事です。
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「自分には関係ないかも…」
そう思っている今こそ、将来を考えるタイミングかもしれません。
少しずつでいい。
まずは情報を集めてみることから、はじめてみませんか?