
元競輪選手が挑むコロナ禍での新たな挑戦!
今回お話をお伺いした永井 亮(ナガイ リョウ)さんは、元競輪選手。
通算成績は121勝。
また、大学時代はボブスレー全日本選手権4人乗り 優勝のご実績もお持ちです。
2022年7月に引退、約18年間の選手人生に幕を下ろし新たな道を歩き始めました。
華やかなスポットライトを浴びるプロアスリートの世界からの転身。
その永井さんが選んだ新たなフィールドとは。。
なんと、テレビCMでおなじみの買取専門店「大吉」のフランチャイズオーナー!
買取専門店「大吉」さんは、全国に550店舗以上を展開する信頼と実績の買い取り専門店です。
現在、恵庭店の店長として鋭意奮闘中の永井さんにお話を伺いました。
◆企業情報◆
買取専門店「大吉」(株式会社エンパワー)

―――FCオーナーとして新しい船出を迎えられました、今どんなお気持ちですか?
2022年の7月に引退し、翌年2月オープンまで約8ヶ月。
オープンまで結構時間がかかったなというのが、率直な感想です。
本部より全国的に冬は厳しいと聞いていましたし、
北海道の冬は人の動きが少ないこともありましたが、覚悟を決めて2月オープンを決断するに至りました。
不安もありましたが、4月、5月と季節が進むにつれ段々と人が戻ってきました。
今は、このまま順調にいってくれればと思っています。
―――これまでの選手人生で役に立ったことはなんですか?
選手時代の経験でこの仕事に役立ったことがあるかと言われれば、特にないですかねぇ。(笑
しいていうなら、若い頃からブランド品などに触れてきたので、
本物偽物の見分けが感覚的にできるようになっていたというのはあるかもしれません。
あとは、選手時代に築いた地元の人脈なども役に立ちました。
親しい友人らに店舗の内装工事など相談に乗ってもらったりしましたね。
工事費の節約になって、大変感謝しています。
―――出店場所(物件探し)で、ご苦労されたと伺いました。
すでに札幌には多くの出店がありましたので、地元恵庭での出店を決めました。
このあたりだと千歳と北広島にも店舗がありますが、商圏範囲はほぼかぶらないと考えています。
―――開業によって得た喜びは?
高額買取のお客様がいらした場合は、やる気になるかな。(笑
商売ですから売上の心配はありますが、
緊張感やプレッシャーという点では、選手時代より気持ちは楽になりました。
商売なので、選手時代に比べれば収入面の不安はありますけど。(笑
―――お客様に対しての心がけ、心構えは?
決して安く買い取ろうとはしない、無理に利益を優先しないといった考えのもと、
誠意をもって接客することで、一人でも多くリピーターになってくれればと思っています。
―――常連のお客様はできましたか?
何度か足を運んでくれているお客様はいます。
また、過去にご利用頂いたお客様の紹介で来てくれる方もいらっしゃいます。
大変ありがたいですね。
チラシに掲載のクーポンをもって来店されるお客様もいますので、
広告宣伝は欠かせません。
―――開店資金の調達については?
開店資金はおおよそ1,000万円、退職金があったので借り入れなく。
選手生活約18年間で稼いだお金で、何か買うよりは、何かを始めるために使いたかったので。
―――開店に至るまでにどんなご苦労がありましたか?また、コロナの影響は?
北海道は路面店にしてしまうと、雪かきなどで大変になることが分かっていたので、
商業施設内への出店を考えていました。
フランチャイズ本部のサポートもあり、自身がほんとに忙しかったのはオープン直前の1か月間くらいでした。
普段の生活に密着した商業施設への出店ということもあって、オープン後もコロナの影響を感じることはないですね。
―――「買取大吉」との出会い、加盟に至った決め手は?
買取店数社を評判や既存店など多方面から比較検討した結果、残ったのが買取大吉でした。
実際、フランチャイズ本部のお話を伺っても好印象だったし、
なにより「買取大吉」の知名度(ブランド力)の高さは、決めてよかったと思う点のひとつ。
加盟する方の中には、もともとリサイクルショップなどをやっていて、
「大吉」のブランド力が欲しい人などもいるそうですよ。
なので、広告(チラシ)を見ていないお客様がネットで検索し、買取大吉だから大丈夫とご来店して頂けることも。
そんな時は、フランチャイズ料を払った価値があったなぁと感じますね。
もし、個人で飲食店を開業していたとしたら、知名度や集客の面でもっと苦労したのではないかと思います。
これもめぐりあわせなのかなぁと、そういった選択がこれまでの人生でも多かったですし。
―――ちなみに比較検討したフランチャイズや職業(企業)はありますか?
正直いうと、当初買取店をやろうとは全く思っていませんでした。
妻がマッサージ店を経営している関係で、引退前に「某リラクゼーション企業」の合宿研修を受けていたのですが、
コロナの影響で中止、再開未定になってしまって・・・
それがきっかけで、他に何かないかと探し始めました。
コロナ禍での飲食は厳しいし、在庫を抱えるリスクのない事業がよいなぁと考えていました。
このご時世、お金にまつわる話をよく耳にするようになったこともあり、最終的に買取店を選びました。
―――フランチャイズ加盟のおすすめポイント、留意点は?
ネームバリュー、知名度を得ることが出来る点は大きいと思います。
実際、オープンして2か月、売上も先月からプラスで推移しており、選手時代と同じくらいの収入になっている。
今月もペース的には先月と同じかそれ以上で行けそうな感じです。
ワンオペでやる分には、サラリーマンと同じかそれ以上に稼げるのではないでしょうか。
気を付けるべきは、フランチャイズ料が必ず掛かってくる点、契約期間(途中解約時の違約金制度等)を
しっかり確認することでしょうか。
あとは、客足の遠の冬が心配です。比較的安い家賃でやらせてもらっているのですがそれでも不安はあります。
―――フランチャイズ本部のサポート体制はいかがですか?良い点、改善希望点など
研修については、1週間ほどの初期研修があります。
買取査定のレスポンスは非常に早くてよいですね。
希望としては、判断が難しい商品などの引き取りについてもサポートがあれば、うれしいですね。
せっかくお越しいただいたのにお断りすることがあると、お客様には申し訳なく思ってしまうので。

―――今後の野望は?
今のところ2号店は考えていませんが、
リスクマネジメントの面から、次は他業種での展開もいいなぁと。
―――後輩の方々にセカンドキャリアについてアドバイスをお願い致します。
選手時代もそうでしたが、今も変わらずお客様あってのもの。
なので見た目(身だしなみ)には気を使っています。ジム通いも続けていますよ。
そうですね、今心掛けていることと言えば、引きこもらず、外に自分を出していくことでしょうか。
選手時代と変わらない生活は無理なんですけど、なるべく人と会うようにしています。
やればなんとかなる、やれば何とかしようとする気持ち(ポジティブシンキング)で一歩を踏み出す勇気。
やっちゃったほうがいい、とりあえず。やらなかったらずっとやらないままじゃないですか。
あとは、趣味もモチベーションを保つ秘訣でしょうか。
今の仕事が軌道に乗ったら、そのうちボディービルの大会にでも出ようかなぁと思ってたりします。(笑

取材を終えて―――
お話を伺う中で、戦うフィールドが変わってもまさにレースに挑む選手のような覚悟を感じました。
お友達のエピソードもありましたが、人と人のつながりを大事にされている永井さん。
「不安がないと頑張らない、不安があるからこそ頑張れるのではないか」と
本日のテーマである「コロナ禍での新たな挑戦」にふさわしく、アスリートらしい熱いお言葉を頂き、取材を終えました。
好奇心旺盛な永井さんは、これからも仕事だけでなくいろんなことに挑戦したいとのこと。
永井さんの挑戦はまだまだ続いていきそうですね、Tキャリも応援しています!
掲載日:2023年7月13日
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